かなが3年生になれない理由？

かなは、未だに2年生をずっと繰り返している。

理由としては、かなが3年生になってしまうといろいろ話が展開してしまう（進学・受験等を考えなければならない）からであろうと思うのだが、もう一つ理由が見えた。それは

「かなが3年生になるころ、ユメが専門学校を卒業してしまう」

からである。

ユメがパティシエ専門学校に通っているのは1巻の割と序盤で何度か表記されている。つまりユメが専門学校に通いだしたのは、少なくともかなが中学1年生になる時かそれ以前。しかし、パティシエ専門学校は基本的に就業年数は最大2年。ということは、かなが中学生になった同時に専門学校に入っていたとしても、かなが3年生の時には卒業してしまう。別に卒業するだけならいいのだが、ユメは卒業したら



フランスに旅立ってしまう。これも、かなを3年生にできない理由ではないだろうか。ユメとユーキがいなくなることにより、かなめも原作の中ではまだ描かれていない「別れ」を話の中に取り入れる事ができる。当然かなも「進路」を選ばなければいけない。などなど、これまで安定だと思っていたかなの日常が崩れ始める。

スズナリ！・flower*flowerの事を考えると、今築き上げている「平穏・日常」は最終話付近のどこかで崩れると思う。それが「かな3年生」のタイミングなのだろうか。


アニメ版はこの「別れ」というのを、専売所の面子をそのままに、サブキャラ「まりもちゃん」を登場させることでうまく消化したと思う。原作ではどうやって持っていくのか、非常に楽しみです。

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