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千本桜1巻 3/26
Miku-Pack 千本桜6話 3月中旬
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ふわ3 [ふわふわ科学]

まずは1巻が3月に発売するらしいヽ[・_・]ノめでたい! 描き下ろしがどういう話になるのかが気になるところです。



今月は物理よりの話から始まって、宇宙→フリーズドライなど結構幅広い話題へつながっている雑学っぽい話。

氷と飴玉が「どっちも透き通っていて固まっている」ことから、あめ玉も氷と同じように固体→液体→気体と変化するのかという疑問へ。

ふわ1.jpg

疑問は即実験しよう! ということで、砂糖の融け方を調べることになる。ルリコ先生は「ける」の漢字を思いっきり間違えているが、まあご愛嬌。「ける」だと、水に溶けるか溶けないかという話になってしまい、それはまた融点とは別の話になるから。

#今の高校生もこれくらい実験熱心だったらねえ・・・紙の上でしか科学を理解しようとしないし。(ぐち)

ふわ2.jpg

砂糖→160度くらいで焦げ始める。説明では「分子が多い化合物」という若干意味不明なことが書かれているが、実際は「有機高分子化合物」だと、-OHの部分が多いことによって焦げることが多い。まあ、そういう説明を始めるとそれだけで8ページ埋まるので、ここはこういう逃げが適切だと思う。

塩→なかなか溶けない。これは塩がイオン結合による化合物だから。おおざっぱに言うと分子間(あるいは原子間・イオン間)の結合の強さによって融点は決定する。その大きさは

共有結晶 > イオン結晶 > 金属結晶 > 分子結晶

砂糖は分子結晶で塩はイオン結晶。なので、塩のほうが融けにくい。なお、水に溶ける溶けないは、上記の通り別。これには水に溶けやすい部分を持っているかどうかという判定が必要になる。

見た目が同じでも砂糖と塩の融点はおろか、その性質すらぜんぜん違うことから、「じゃあ沸点は一定なのか?」という疑問への流れさすが。

ふわ3.jpg

有名な話だが、高い山の上では大気圧が低くなるために沸点が下がってしまう。このへんは高校の化学Ⅱでは序盤に習う話。そもそも「沸騰する」という現象をほんとは説明しないとダメだとは思う。

さらにそこから発展して「じゃあ、圧力がほぼないところだとすぐに沸騰するの?」ということで、宇宙空間での水の振る舞いへ。そして宇宙と水ということで

ふわ4.jpg

水が「水」として存在するハビタブルゾーンの話や、そこから居住可能な惑星→そこまでは遠いのでコールドスリープ→コールドスリープの問題点、という風に科学的な話題を連鎖させているのは、巧いと思う。

ふわ5.jpg

問題は説明不足になっていることだが、そこはテンポを優先するか説明を優先するかの違い。

最後に砂糖と塩を間違えるオチは鉄板として、今回のふわふわ科学はテンポよく広範囲に科学雑学が繋がったよい話だと思いました。

ただ、ルリ子先生は漢字を勉強したほうが良いw
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