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千本桜1巻 3/26
Miku-Pack 千本桜6話 3月中旬
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flower13 [flower*flower・考察]

ファンタジー色が一気に濃くなる回

全体を通してそれなりに驚愕の事実が多い回ですが、そのうち二つは事前に予測できていました。

ニナの言語に関する話はつい最近
http://iwamemo.blog.so-net.ne.jp/2010-07-08

蒼の側室に関する話は随分前に
http://iwamemo.blog.so-net.ne.jp/2009-03-15

こういう事が十分に推測できてしまうほど、flower*flowerの漫画は短いページで多くのことを語っています。石見さんの他の漫画もそうなのですが、表に出てこない情報量が多すぎる。一つの状況・一つの言葉尻・一つの背景。どれをとっても矛盾がないように、丁寧に構成されている。多分私が石見さんの漫画が好きな理由の根幹をなす部分なんだと思います。

問題は、あのマフマフ馬が飛んだ事だよw




 前回、真伽の言語を学ぶことを許されたニナは、早速講師から信仰について教わることになる。しかしニナの飲み込みは早く、教えている先制も「真伽の者が故郷に居たのでは?」と冗談半分に質問する程。ニナは軽くはぐらかすのだが、ここで回想が入る。

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 ニナの体つき(いやらしいw)からするに、恐らくここに来る数年前の話。顔つきが若干幼い。つまりこの段階から政略結婚は決まっていたことになる。「こんな時」と言っているのだが、母親の葬儀の後でもなければ、嫁ぐ直前でも無いのが気になる。普通に考えると、父親から真伽へ嫁ぐことが言い渡された日だと思うのだが・・・ほんとにあと1巻でこの謎全部解けるのか?w

 話の流れを考えるに、多分この神父さんがアディンガーラで「真伽語」を教えていた人なのだろう。


 ニナの勉強が終わると早速駆け寄ってくる朱。その朱に対して、今し方勉強していた「信仰学」の事と関連して「朱が神を信じているのか」を聞くニナだが、さすがに皇女にそれを聞くのはアレだろうw 恐らく朱(そして蒼)自身がその信仰の対象になっているはず。そして、その通りに朱は真伽国においての信仰の話をする。

 問題はここの説明のくだりで

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 さりげなく朱は驚愕の事実を言い放つ。「ほとんど力は無い」というのは「若干力がある」と同じ事。つまりは、実際に神話の時代に居た褐色の肌の精霊の血を、朱は、蒼は、受け継いでいる事になる。そしてその超常的な力を限定的であれ使うことが出来る。・・・ここまでファンタジー色は実は皆無だったのですが、ここに来て一気に強くなりましたヽ[・_・]ノそうなると、朱と蒼に備わっている力というのが気になるところ。

 結局ニナにしてみれば「朱は何も信仰してはいない」と聞こえる。ニナの文化圏からすると異常な事なのだろう。だから信仰学を学んだ後に不思議に思って朱に質問したのだと思う。しかし、朱は

「信じるものはいつだって自分の中にあると思うんだ」

と言う。15歳の女の子が言える台詞ではない。「いつだって」と言うことはこれまで他の何かを信じて、それに裏切られた経験がきっとあるということ。まあ、元々朱があまり明るくない過去を持っているのは、例えば第7話の夢シーン等で何となくは想像できる。


 朱は別にそんな話をしにきたわけではなく、単にニナを遊びに誘おうと来ただけで、そのまま馬小屋へ。第6話の時に出てきた謎の馬(どうやら「牙」と呼んでいるらしい)「明空」なのだが、こいつがなんと・・・

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飛んでるよ!!!w

ニナじゃないがまさに「ありえない!」 先ほどの信仰学の話に続いて、超常的な力が表に出てましたヽ[・_・]ノひょっとしてこの力が、真伽国の国力になってるんじゃないのか・・・?あるいは、これが朱が先ほど言っていた「力」なのだろうか。

一方その頃。

蒼のでっぷりと太った馬を馬小屋で見たニナに「で○専?」と噂されてくしゃみをしていた蒼w 導入はこんなアレな感じなのだが、ここで行われている5話で出てきたこの男性

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との会話も凄まじい。

「例の賊、あの者のみ秘密裏に逃がしましたが、よろしかったのですか?」

あーーーーーー、これは基本的すぎるけど確かに陰謀劇だなあヽ[・_・]ノ当然蒼の意図を完全に読んでいる行為で、蒼も大喜びする。買いかぶらないように、と釘をさす男なのだが・・・ここの会話は百合姫S買った人だけのお楽しみで。中略して結論から言うと

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百合姫史上初? どーやらほもい展開が期待出来そうですよ?? というか、この直前で朱が「範囲が広いだけです・・・多分」と言っているのは、その辺も含んでの話かー。まあ、かなり前から予想できていた「蒼に男性の側室」が居ることはどうやらクロと見て良いようです。さて問題は「一の宮or君」は誰?ということですが・・・私の予想はそれが「」なんじゃないのかなあと。

話を戻して、空を飛行中の朱ニナはというと

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ニナの怪力設定はどうやらホンモノの様子。結果無理矢理近場の草原に降りることになる。そこでニナの「高いところが怖い」という弱点を見つけてニマニマする朱と、それが面白くないツンニナw 二人で草原にねころがって、空を見上げると、ニナは祖国での生活・ここでの生活を思い出し、何もかも忘れてしまえればと思いにふける。ふと気が付くとうたた寝をしている朱に、ニナは

「私貴女も好きよ 妹ってこんな感じなのかしら」

・・・ほんとは、こんなキャッキャウフフな展開をしようとしていたんじゃないのかなー。思いっきり宮廷陰謀劇ですが、今はw

しかし、この台詞もわかりやすくて深い。相変わらず「も」があるので、朱以外に好きな何かがあるということ。多分これはアディンガーラ祖国のことを指しているのかなあ。祖国に戻ることと、朱と一緒にいること。それを天秤に掛けているので「もうどうしていいか解らない」ということだろうか。
あともう一つは死亡フラグwである「妹ってこんな感じかしら」・・・これは3話でニナが酒に酔っている時に朱がニナに「女の子だってオオカミなんだぞ」との対比かなあ。明らかに朱とニナの「好き」は種類が違うということだろうか。

このままこの件は次回持ち越しかなと思ったら、ヘタレ返上の朱は案外早く動き出すw

その夜・・・朱はニナの台詞を聞いていた事を告白して、その上でニナを壁に押し倒して無理矢理唇を奪って一言。

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普段とは違う行動に出た朱に戸惑うニナ、そして自分の寝室に帰ってから激しく後悔する朱。

ま た こ ん な 引 き で す か !ヽ[・_・]ノ次号が待ち遠しいです、せんせい。


さて、今回世界史に詳しい妹にちょっとこのアディンガーラと真伽のモデルとなりそうな国に関して聞きに行ったら、かなり意外な情報が得られたので、次回はその話でも。
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