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言葉の問題 [flower*flower・考察]

今月号のflower*flowerでは、言語の問題が浮き彫りになった。

まず、朱はアディンガーラの言語と真伽国の言語を両方とも読解できる。一方、ニナは真伽国の言語の会話は出来るが読みがまだ出来ない。今回のラストで蒼がニナに「真伽国の言語で書かれた」絵本を渡しているのだが、それまで真伽国の言語を会話はニナに学ばせた(むしろ嫁入り前からできていた)のに、読解を全く勉強させなかったのは、何かしらの伏線があると思って良いと思う。

というわけで、今回の考察ネタはflower*flowerの言語に関して。

基本、アディンガーラ国の言語は、英語の筆記体のような、みみずの走った後のような文字。一方、真伽国はくさび形文字のようなデコボコした絵文字。この統一は、第3話以降それなりに徹底されている。

まず第2話の段階では、本の表紙には特に何も明記されていない。

第2話より.jpg

しかし、後の話(8話・12話)から、この段階ではニナは「アディンガーラ国の言葉」で書かれた書物しか読むことを許されていないことが分かる。

第8話より・ニナ読書.jpg

各国の言語は3話で出始めるのだが、まずは真伽国の言語で勉強をしている朱の図。

第3話より・朱勉強中.jpg

しかし、朱のグチを聞いた後に、民俗学の先生はアディンガーラの風土を書いた本を渡す。この本はアディンガーラ語で書かれているのだが、これを朱はなんと読めてしまう。頭は残念な子だと思っていたのに!w

第3話より・アディンガーラ説明.jpg

朱だけかと思いきや、どうやら王族の蒼もアディンガーラ語をきちんと読める様子。そうでないと、このシーンの説明が出来ない。

第3話より・蒼.jpg

この手紙は後にニナも読むことになるのだが、ニナが読める言語はとりあえずはアディンガーラ語だけ。なので、これはアディンガーラ語で書かれた手紙になる。つまり蒼はアディンガーラ語を読解可能。

今回懸案となった絵本は、真伽語で書かれていることが、3話や12話からわかる。

第3話より・絵本.jpg

他には、第8話より、蒼の取り扱っている機密文章はどうやら真伽国の言葉のようだし

第8話より・蒼機密文書.jpg

同じ第8話では、ニナが幼少の頃に読んでいる本の言語が記載されていなかったり。恐らくここだけの例外。

第8話より・ニナ幼少時.jpg

ちゃんと11話冒頭のお墓参りでは、墓石にアディンガーラ語が刻まれていて、アディンガーラ語がちゃんとアディンガーラで使われていることが分かる。

第11話より・ニナ母の墓.jpg

一方、真伽の言葉は、祭りで町の様子があれだけ描かれているにもかかわらず町中には一度も現れていない。ひょっとしたら、真伽の識字率はかなり低い可能性がある。普段は文字を使わないとか。

12話でやっと真伽の言語を「読む」ことを許されたニナは、当然ながらまだ子供向けの絵本でさえ読むことはおぼつかず、朱が子供の頃に描いたいたずら描きに微笑むばかり。

第12話より・朱の子供の頃の本.jpg




今回のネタ考察で推測できることがいくつかある。それは

「ニナの結婚が、随分前から仕組まれていること」

嫁ぎ先の言語を流暢に喋れるようになるのは、政略結婚とは言え自然な流れだと思う。しかしそのとき同時に「文字」を習うのではないのか。なぜニナは真伽国の「文字だけ」読めないのか。逆に朱や蒼はなぜアディンガーラの文字を「読める」ように教育されてきているのか。

うーん、絵本の話も含めて、ニナと朱の出会いは単なる偶然ではないような気がします。
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